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就活イベントレポート セミナーに行って就職戦線を勝ち抜こう!

成功する就活

2013/04/19

 3月9日。横浜市技能文化会館で、横浜しごと支援センター主催のセミナー「成功する就活」が行われ、20代から50代までの43人の男女が参加しました。
 講師は、横浜しごと支援センターで相談員をしている土江 洋(つちえ ひろし)氏で、普段は就業相談や応募書類作成の指導などを行っています。
セミナー風景。会場には多くの参加者が訪れた。
セミナー風景。会場には多くの参加者が訪れた。
参加者のためにアドバイスを送る土江講師。
参加者のためにアドバイスを送る土江講師。

全体を把握する

 就職活動は求人検索と面接だけが重要ではありません。就職活動を成功させるには、全体の流れを把握することが大切です。その流れは以下の通り。

1. 自己分析(自己理解と目標設定)
2. 書類作成
3. 求人検索
4. 応募ならびに書類選考
5. 面接
6. 内定


 就職活動を始める方は、求人検索をしてから応募書類を書くのでは? と疑問に思うかもしれません。しかし、このことについて土江講師は次のように説きました。
「求人検索をして応募する企業を見つけて、その応募書類を徹夜で書いたとしても、事前の準備がないものは、なかなか通りません。なぜなら、その書類には自分をきちんとアピールできていないからです。自己理解を深め、きちんと目標を定めて、企業に伝えるべき自分を作っていくことが重要です」
 では、どのようにして、自己理解や目標を設定するべきなのでしょうか。その方法として、『経験』『興味』『価値観』の3つを軸にした考え方の説明がありました。
 『経験』ではこれまでの職務経験を詳細に棚卸しし、『興味』では希望職種や希望条件などを明確にし、『価値観』では性格や人生観を再認識していきます。
 「このように自己理解を深めることで、自分の長所や仕事に活かせる部分が見えてくるのです。時間をかけて行うようにしてください。なお、これら3つの軸は、採用担当者にとって応募者を知るための情報になりますので、応募書類や面接では、しっかりとアピールすることが大切です」
そう講師は述べました。

やる気が一番大事

 就職活動の流れや自己分析も大切ですが、それに加えて重要なのが「やる気を伝えること」と講師は述べています。
 これは、講師がある採用担当者と話をして、どんなにスキルや経験があってもやる気がなければ企業の目にはとまらなかった、という具体的な例を紹介したものです。

「高いスキルがあり、うちの会社でかなり活躍できると思ったけど、やる気が感じられなくて採用しなかった」
「未経験で不安はあったけど、本人はすごいやる気だったので、この人なら頑張ってくれると思い採用した」

 こうした話が実際にあるということは、経験に加えてやる気や熱意のある人材を採用しやすい傾向にあります。
 では、どのようにすれば、企業にやる気があることを伝えることができるでしょうか。その事例として、以下のことを挙げられました。


・履歴書の日付は提出する日と同じにする
 採用者は、履歴書や職務経歴書など、少ない資料から採用するかどうかを判断します。応募書類の日付が、提出日前のものだったり、さらにひどいのは募集開始以前の日付――使い回しのものであったりすると、企業人としての常識が疑われたり、それほど熱心にうちの会社で働きたくないのかと思われ、採用されるのは難しくなります。

・時間をかけて職務経歴書をつくる
 採用担当者が最初に読む応募書類が職務経歴書、と講師は言います。そのために即席で書いたお粗末な物ではなく、きちんと自己理解や目標など時間をかけて考えることが大事になります。上記にある『経験』『興味』『価値観』を掘り下げて考え、仕事に関連づいた内容だと採用されやすくなるでしょう。

・添え状で熱意を伝える
 添え状は、履歴書や職務経歴書以外で企業に自分をアピールできる大切な書類です。書く手間を省かず、就職したい想いを言葉にしてください。


 なお、そのやる気についてですが、応募する企業の内容もわからずにやる気なんて出るの? と思う方がいるかもしれません。しかし、講師は次のように説きました。
 「『やりたい仕事に就きたい』ことと『とにかく仕事がしたい』ことは、動機こそ違うものの、内定を取るために頑張るという面では変わりありません。どのような動機でも、その想いを強く、アピールすることが大事なのです。
 求人の中には仕事内容がよくても、給料の低さや勤務地の遠さなどから、応募に躊躇してしまうものもあります。さらには、内定を断ったら悪いと感じる方もいるかと思います。
しかし、迷いや不安は、うちの会社に入りたくないのかと採用担当者に伝わります。
 就職活動を成功させるには、そうした迷いに躊躇せず、まず内定を取ってください。それからこの企業でいいのかじっくり考え、ときに採用担当者に時間をいただき面接で言えなかったことを尋ね、不安を解消すればいいのです。求職者と企業は対等な関係ですので、遠慮する必要はありません」

横浜しごと支援センターから

 セミナーを終えて、土江講師と同じ相談員の吉田氏にお話を伺いました。
「いまだに雇用状況がよくないと言われますが、問題なのは当人のやる気です。求職期間は自由な時間が多いですが、それを自己啓発などにあて、仕事のための準備をすれば、採用担当者の印象もよくなります。
 そして、次のことを意識してください。
『明るく元気にハキハキと、できます・やります・頑張ります』の気持ちです。
明るく前向きな姿勢は、企業やあなたを支える家族にもいい影響を与えるので、ポジティブ思考で頑張ってください。
 また、横浜しごと支援センターでは「応募書類作成の極意」や「採用を勝ち取る!面接突破の極意」など、就職活動のプロセスに合わせたセミナーも開催しています。セミナーがない日も、平日(土曜含む)に相談員が面談や電話相談を受け付けています。
 面談や電話相談はフランクに話をすることができます(予約制のキャリア・カウンセリングは別)ので、ぜひ活用してください」

お問い合わせ

株式会社フューチャーリンクネットワーク(TEL:047-495-0635)
川崎市経済労働局労働雇用部(TEL:044-200-2276)

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